2025年4月より65歳を対象に接種費用を公費で補助する定期接種が始まります。
定期接種の対象が65歳になった理由は、患者数が50代から増え70代でピークを迎えるからです。70歳で接種すると、ピークに対して遅すぎる一方、50代で接種すると80代になるときにはワクチンの効果がなくなってしまう可能性があるということから、65歳が対象となりました。
5年間の経過措置として、それぞれの年度に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる人も接種することができます。5年間たつと65歳以上の人にワクチンが行きわたることになります。101歳以上の人は、2025年度に限り定期接種の対象となります。
また、HIV感染症に感染し、免疫機能に高度の障害がある場合は、60歳から64歳でも接種することができます。
自己負担額は、自治体により異なることが予想されます。お住まいの自治体のホームページなどをご確認ください。
※2025.2.17時点でいわき市のホームページに情報がありません。以下は現時点でいわき市の間ホームページに掲載されている内容です。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは
みずぼうそう(水痘)と同じウイルスが原因で起こる皮膚の病気です。みずぼうそうが治ったあとも、ウイルスが体内の神経に潜伏し、疲労やストレス・加齢に伴い免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化することで発症します。
発生状況及び特徴
- 成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるみずぼうそう(水痘)ウイルスが体内に潜伏しているといわれており、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。
- 50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。
- 50歳以上では帯状疱疹を発症した人の約2割が帯状疱疹後神経痛(PHN)に移行するといわれています。
症 状
- 水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って、帯状に現れます。
- 通常、水疱がみられる2~3日前から痒み(かゆみ)や痛みを感じるようになり、1週間程度たつと、水疱の多発、発熱、頭痛等の症状がみられることもあります。
- 通常は、2~4週間で水疱が破れて、皮膚症状が正常に戻ります。
- 皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる長期間にわたる痛みが続くことがあります。
- 帯状疱疹後神経痛(PHN)には根本的な治療方法がなく、何か月、ときには何年も強い痛みが残ってしまうことがあります。
- 発症部位によっては、角膜炎等による視力低下や失明、ラムゼイ・ハント症候群(耳介部の水疱形成、顔面神経麻痺、難聴、めまい)といった合併症があります。