いわき市四倉町のクリニック

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寒い季節での血圧変動などに関しまして

皆様、最近は急に冷え込んできましたよね。 
 今回は冬場の血圧変動、ヒートショックについてお話をさせていただきたいと思います。

 寒くなると鳥肌が立つ、前かがみな姿勢になるといったように、体全体が縮こまってしまうのです。
血管もそうなのです。
血管は水道のパイプみたいなものです。寒くなるとこのパイプが縮こまってしまい細くなってしまうのです。
そうなると、血流が悪くなり、場合によっては渦を巻いたような流れになり血液が停留してしまい、泥玉ができてしまいます(血栓といいます)。
この泥玉が脳や心臓に行ってしまうと、血管をふさぐことになります。それを脳卒中(脳血管障害の総称)、心筋梗塞などといいます。 「梗塞」とは、つまるだけではなく、そこの血管を腐らせてしまう怖い状態なのです。

 読者の皆様、「ヒートショック」という言葉を見聞きしたことがあると思います。 これは、急激な寒暖差により起こるのですが、上記のような状況が一瞬で起こる怖いことなのです。
脱衣所=寒い=血管収縮=血栓ができているかもしれない。
湯船に向かう→血管拡張(道路が広がった)→血栓が脳や心臓に飛ぶ→血管を詰まらせる。
このようなことが、冬場は起こりやすいです。
可能であれば、脱衣所と湯船の空間を開放し適度な室内温度(寒くないと感じる程度)になってから、ご入浴していただければと思います。

湿気でカビが生えると、、、お叱りを受けそうですが、ご理解いただければ幸いです。

お薬に関しまして。血圧を下げるお薬をお飲みの方は、冬場は少し増量になってしまいます。
なぜなら、上述のように冬場は血管が収縮しており、血管を押す血液の力が増えてしまいます。
つまり、夏場(血管拡張状態)より血圧が高くなってしまうのです。
それゆえ、通常より血圧を下げるお薬を増やして処方せざるを得ないのです。
ご理解ください。

以上、本日は冬場の血圧のお話でした。 ご不明な点はご遠慮なく当院のスタッフにお尋ねください。

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